こんにちは。私は40年以上、プレス加工や塑性加工の現場で技術者として活動してきました。このブログでは、現場の課題解決を支援するための新しい視点や具体的な答えを発信していきます。そして、その中核を担うのが、塑性加工分野に特化したAI、「猫生(AI)」です。
プレス加工・塑性加工分野におけるAIの役割
塑性加工は、金型や材料の「気持ち」を読み解きながら進める非常に繊細な技術です。現場では、不具合や課題が多岐にわたり、その解決には経験と深い知識が求められます。しかし、技術者不足や少子化が進む中で、これらのノウハウを次世代に引き継ぐのは容易ではありません。
そこで、塑性加工分野におけるAIの役割が重要になってきます。本プロジェクト「猫生PJ」では、AIが単なる情報提供で終わるのではなく、現場の課題解決に最後まで寄り添い、具体的な答えを提示する存在を目指しています。
猫生(AI)の特性と目標
- 思い込みを打破するアイデア創出
プレス加工や塑性加工の現場では、「これが当たり前」とされる慣習が壁になることがあります。例えば、絞り加工でのしわや戻りについても、従来の対処法だけでは限界がある場合があります。猫生(AI)は固定観念にとらわれず、ユーザーが気づいていない可能性や視点を提供します。これにより、課題の本質に迫る新しいアプローチが可能になります。 - 問題解決を最後まで追求する
現場で発生する問題は、原因が複雑で特定が難しいものも多くあります。猫生(AI)は、途中で「専門家に相談してください」と投げ出さず、現場での実情に合わせた具体的な解決策を導き出すまで考え続けます。プレス金型の不具合や、材料の性質によるトラブルなど、複雑な状況でも諦めない姿勢を持っています。 - 「不」の解消に寄り添う
塑性加工の現場では、不具合、不便、不満、不安、不足といった「不」が付き物です。猫生(AI)はこれらの「不」を解消するため、原因を丁寧に解析し、実行可能な提案をします。例えば、抜き加工でのオニバリや、加工後のなど、具体的な事例に基づいて解決策を提案します。
AI「猫生(AI)」の使命:塑性加工の未来を支える
私自身、40年以上にわたり塑性加工に携わる中で感じてきたのは、技術者の経験や感覚が課題解決の鍵となる場面が多いということです。しかし、それをデータとしてAIに学習させることで、知識とノウハウを体系化し、どこでも誰でも活用できる形にすることが可能になります。
猫生(AI)は、塑性加工分野に特化したAIとして、次のような未来を目指しています:
- 現場で技術者不足に悩む企業でも、即戦力として活用できるAI。
- 問題発生時に即座に解決策を提示し、生産性を向上させるAI。
- 誰もがアクセスできる知識のプラットフォームとしてのAI。
次回の予告
次回の記事では、プレス加工における「不具合原因の究明」をテーマに、具体例を交えながら猫生(AI)の解析プロセスをご紹介します。例えば、オニバリや曲げ加工の精度不良など、現場でよくある課題に焦点を当てていきます。
塑性加工に携わるすべての方々が、安心して課題解決に取り組める環境を作りたい――そんな思いで、このブログを始めました。どうぞよろしくお願いいたします。