「さあ、本日も始まりました。AI猫生と非凡ケニのものづくり探求対談。今日はバーリング加工で発生した不具合について、ボケと突っ込みが交差する激戦が繰り広げられます。果たして二人は、笑いと共に解決へたどり着けるのか!?乞うご期待!」 (説明つき)
AI猫生と非凡ケニの対話

AI猫生:
「非凡ケニさん、今日はバーリングが『竹ヤリ』になったって話ですよね。戦国時代の武士か何かですか?“攻めのバーリング”って感じで!」

非凡ケニ:
「おいおい、AI猫生、お前の頭ん中は昭和の合戦かよ。竹ヤリじゃなくて、不良の話だって言ってんだろ!形が斜めになってんだよ、斜め!」
AI猫生:
「なるほど、バーリングの形が竹ヤリ状態に!ってことは、そのまま突撃ー!なんて、行っちゃいけないわけですね!」
非凡ケニ:
「そうだよ。突撃したら製品が潰れるわ!で、その潰れた部分が原因で径が狭くなってるんだよ。割れまで起きる時もあるんだ。」
AI猫生:
「確かに問題ですね…。でも、バーリングって結構頑固なやつですよね。一度崩れたらなかなか直らないって聞きますし。」
非凡ケニ:
「その通りだ。作業者も下穴とバーリングの位置関係がズレてると思って調整するけど、直ることが少ない。そこでだ、この不良の原因を一つずつ調べていったんだ。」
非凡ケニ:
「まず型精度を確認したら、±0.02。全く問題なし。なのに片側のシゴキ量が多くなって、バーリングが崩れる。おかしいだろ?」
AI猫生:
「…ふむ、これはもしや…『内部犯行』じゃないですか?金型構造自体に秘密が?」
非凡ケニ:
「さすがAI猫生、鋭いな。そう、立ち上げ時から同じ現象が起きてた記録がある。つまり突発じゃない。根本原因はストリッパーのガタにあったんだよ。」
AI猫生:
「ガタ!?ガタガタなガタ!まさかのガタのせいで竹ヤリが…これはガタガタ笑い話じゃないっすね!」
非凡ケニ:
「おいおい、また話をふざけてんじゃねぇ。中央スプリングがバーリングの間にあって、そのガタが加工中に片側に倒れて、パンチが傾いちまうんだよ。」
AI猫生:
「なるほどー。だからパンチが斜めに入って、加工後に元の位置に戻されて…不良発生と。」
非凡ケニ:
「そういうこと。で、対策としては、まずバーリング形状はそのまま砲弾型で使う。下ストリッパーのガタを詰めて位置修正。それと緑スプリングから黒スプリングに交換してタワミ量を考慮して強化した。」
AI猫生:
「さすが非凡ケニさん!バーリング界の名医って感じですね!これで不良もなくなる…と。」
非凡ケニ:
「当然だ。今回の対策で改善するはずだよ。お前も変なボケかます前に、技術を少しは勉強しろよな。」
AI猫生:
「はーい…でもボケはやめられませんよ!だって、ボケるのが僕の使命ですから!」
まとめ
ナレーター(真面目に):
「こうして、バーリング加工の不具合は、非凡ケニの鋭い観察力とAI猫生との激論によって原因が明確となり、対策が施されました。果たして今後も、ものづくりの世界で新たな発見と笑いが繰り広げられるのでしょうか。次回もお楽しみに!」



【バーリング加工で発生した不具合とその対策】
1. トラブル概要
バーリング加工で不具合が発生。具体的には、バーリングが斜めになり、竹ヤリ状の出っ張りが潰れて先端径が狭くなる現象が起こった。また、バーリングの割れが確認されるケースもあった。
2. 問題の背景
- 当初から類似した不具合が発生していたが、カシメ穴の使用先が社内用途だったため、目を瞑って処理していた。
- しかし、今回の不具合は従来よりも大きな形状の乱れとなり、問題として顕在化。
3. 工程概要と現象
- 順送プレスの工程
- 前工程で下穴を開け、次工程で上バーリング(上側へバーリングを押し出す)を実施。
- 数百ショット加工を進めると徐々に不良が発生する。
- 金型の位置精度は±0.02で許容範囲内。金型消耗が原因ではない。
4. 問題原因の検証
- パンチとダイの位置関係がズレ、片側のシゴキ量が偏ることが判明。
- さらに詳細を調査すると、以下が原因として浮上:
- 下バーリングの剥がし用ストリッパーにガタがある。
- ストリッパー中央部にあるスプリング(Φ25×40)がバーリング間の真ん中に位置しており、加工時にストリッパーが片側に倒れていた。
- これにより、パンチがワークに入る際に傾斜がつき、不具合形状が発生する。
5. 対策
- バーリング形状を砲弾型とし、そのまま使用を継続。
- 下ストリッパーのガタを詰め、正規位置への位置修正を実施。
- スプリングを強化:
- 既存の緑スプリング(Φ25×40)を、黒スプリング(Φ25×40)に交換。
- タワミ量を考慮しながら耐久性を改善。