第13話:ニソー電気・スライドサポート摺動面「ネット鎧の男」が現場を削るとき

雑談

— ニソー電気・スライドサポート摺動面/「ネット鎧の男」が現場を削るとき —

この事件は、金型より会話のほうが刃こぼれした夜の記録だ。
主役はニソー電気のメカ設計、トクホン・ペンフアン
日本語は達者、中身は乱数。一文に主語×3、矛盾×5、URL×7
アストロ工業での通称は厄災
彼は現場の技術者を、どうやら「URLの翻訳機」だと思っている。

主要人物

  • ケニ:魂のある現場技術。神様じゃない。折れない
  • スチール猫:ボケと核心の合金。笑われる側の哲学者
  • トワ(スチールカピバラ):冷静分解屋。矛盾を真空パックする。
  • 三羽ガラス:製造/技術/品証の部長。「ラインは止めない」宿命持ち
  • 佐倉 航:若手。迷いを言える勇気が武器。
  • 現場オペ:「前からこうです」の化身。でも手は正直
  • 営業部長/工務係長:納期とメールのサンドバッグ。胃が痛い。
  • 中国駐在員:温度差の通訳者。現場よりヒアリングで世界を制す。
  • 神崎チーフ:諦念の達人。無言のベル。アンチ【ネット民エセ技術者】
  • ニソー電気・メカ設計:トクホン・ペンフアン:ベトナム人国籍。日本語は達者でも彼のコメント意味不明。URL鎧の人。

第一幕:「旧モデルは良かった」から地獄の幕が上がる

— Teamsの接続音。誰かのマイクが衣擦れする。金属がどこかで擦れる小さな音。—

トクホン「ケニさん、まず音から話させてください。旧モデルははっきりサラサラしていました。現行はゴロゴロと感じます。ですからせん断面に縦筋(雨降り)を付け、クリアランスは広め(ガツン)でお願いしたい。数字は後で構いません。音の印象をまず合わせたいんです。参考のURLを送ります。」

ケニ「リンクは後で見る。今は実物
『ガツン』の定義は何%クリアランス+10%? +5%?

トクホン+10%程度をイメージしています。音が最重要です。旧はサラサラ音、現行はゴロゴロ音先に雨筋をお願いします。そこが早道です。」

ケニ(息を細く吐く)「音は結果だ。因果を逆さにするな。
それと、現状クリアランスを把握せずに広げろは数値の会話にならない。根拠は?
サラサラは擬音語だ。Ra/Rz、摩擦係数、押し込み深さ、どれで判定する?それから基本的なことだが縦溝巾はいくつにしたらいいだろうか。」

トクホン(質問をかわして)「全部確認したいですが、まずは雨筋の再現をお願いします。旧品の設定が正だと思っています。図面は社内規定で出せないのですが、加工面の写真なら共有できます。何とかお願いします。」

ケニ図面なしで雨だけ要求? それをつくる諸元が全くないとは?音を悟って設計するなど経験がないな。それに、音を要求して来たのトクホンさんが初めてだわ。
……わかった。縦筋は再現してやる。ただし答え合わせは数値でやる。いいな?」

無音2秒。エアコンの風の音だけ)

トクホン「では鏡面100%の方向でも検討を。金型は触らないこととして、予算がないので費用は出せません。調整範囲で、納期は前倒しが助かります。参考URLを共有します。」

ケニ(笑っていない笑い声)「矛盾の四点盛りだな。触らず100%は両立しない
選べ
R付け鏡面パンチ(既存パンチに細工する現実解)+面押し
ブローチ/シェービング4段未開発相当時間と金が爆上がり理想)」

トクホン①でお願いします。余肉はゼロRaは0.1以下今週中で。」

[現場:縦筋パンチトライ/数時間後]

— ギザ刃の縦筋パンチを組み込み、短尺トライ。抜き音、乾いた短音。—

ケニ雨筋(縦筋)再現はできた。目視縦条均一
測定:Ra(流れ方向)0.21→0.36 μmRz 2.4→3.9 μm
摺動トルク微増音圧1.5 dB低下でシャラ寄り。だが段差立っていない。」

品証部長面観察の画像、ここせん断面70%ゾーン条溝残り押し込み痕微増摩耗の芽はある。」

ケニ段差=クリアランスだ。クリアランス増破断比上げる話じゃない。雨筋摩擦の印象操作で、根因は触っていない。」

(結果をTeamsに共有)

トクホン(すぐ返信)「サラサラ感が足りません段差がもっと欲しい。やはりクリアランス+10%でお願いします。旧はサラサラだったんです。」

ケニ「……やりたくないが、一次データのためにやる。クリアランス+10%限定条件短尺のみ。」

[現場:クリアランス拡大トライ(+10%)/その日の夕方]

— 抜き音が太る。ストリッパがわずかに鈍い衝撃を返す。—

ケニ「報告。クリアランス+10%で破断比ダウンバリ高さ+12 μmせん断面70%→58%
余肉侵入摺動面出た摺動トルクは上昇音はバリバリ寄り
要求の段差は視覚上も体感上も立たず、バリと余肉という副作用だけが増えた。」

品証部長NG条溝にカス噛みリスクRz跳ね。量産を止める要因。」

(同報メール送信)

トクホン(間を置かず電話)「だからサラサラになってないんですよ。あなた方が余計なことをしたから。旧はサラサラでしたよね? あなた方は同じ結果を出せないんですか?」

ケニ「いまの余計なことクリアランス+10%あなたの指示だ。データを見ろ。バリ↑/余肉侵入↑/Rz↑悪化だ。」

トクホン周波数解析では旧はガツン×3、現行はフラット×5です。音が違う。理論はURLにあります。検索、できますよね?

ケニ(声は低いまま)「音は結果だと何度言えばいい。数値で会話しろ。Ra/Rz/摩擦係数/押し込み深さ一次データを見てから口を開け。」

トクホン「……では鏡面100%を金型そのままで。費用は出せません。調整範囲で納期前倒し常識です。」

ケニ矛盾常識と呼ぶな。
一次データで雨筋≠根因は出た。クリアランス+10%も悪化。
次は
①R付け鏡面パンチ+面押しRa0.08前後まで落とす。
ただし余肉ゼロ定義数値で決める。0.005 mmもゼロではないなら、ASSY芯ズレの図面を出すんだ。」

トクホンASSYは考慮済みです。話をずらさないでください。この問題はあくまでの問題です。余肉は0が正しい。0.005でもNG感覚でも違いが出ています。」

ケニ(短く)「感覚計測器じゃない。
縦筋の評価報告済みクリアランス拡大の副作用報告済み
次はR鏡面パンチでいく。答え合わせは数値でやる。」

……通話が切れる。蛍光灯の唸り。どこかでペン先が図面をトントンと叩く音。地獄の幕は、今まさに上がった

第二幕:「段差が少ない」と言う人

— ライン横、湿った図面と人の顔。フォークリフトのピッピッ音。ストリッパの戻り音が時々「カンコン」と鳴る。—

製造部長「ケニ、止めるな30分で結論。胃が焼ける。」

品証部長合否は数値。今日から擬音は証拠にしない。」

技術部長クリアランス+10%は却下段差神話は終わり。」

(ノートPCのスピーカーから、遠い笑い声を背にトクホンの声)

トクホン縦筋でサラサラ方向に寄せたい方針は変わりません。クリアランスの増減は議論可能です。ただし鏡面100%は必須です。仕上げはDLCを提案します。TiCNは古いと考えます。URLを送ります。」

ケニR鏡面パンチRa=0.08 μmまで落ちた。だが余肉0.005 mm出る
ASSY芯ズレ0.02 mm局部当たりの疑いが濃い。ASSY図を出せ。」

トクホンASSYは考慮済みという理解です。やはり摺動面の品質が不足。DLCにすれば摩擦は下がるはずです。海外でも評価が高い。」

ケニ(声の棘を抜き、重さだけ乗せる)
「相手はSECC×境界潤滑凝着粉が出る条件だ。DLCは熱に弱く密着性が極端に弱い、それに皮膜欠けが出やすい。今回はAlCrN圧膜+ラップラインを守る
世界標準うちの不良率を下げてくれるのか? 一次データで語れ。」

品証部長URLは参考採否は試験曲線机に曲線を置け。以上。」

トクホン(わずかに上擦る
「それなら、クリアランスを逆に小さくする案はどうでしょう。小さいほど鏡面に近いという海外フォーラムの記事もあります。URLを貼ります。」

全員さっき+10%と言ったよな?

スチール猫(天井を見上げて)
梅雨前線クリアランス、北上と南下を同時主張にゃ……。」

トワ(乾いた声)
前提が常時反転測る→決める→黙ってやる。言葉はここまで。」

— 空気が凝固。ケニは図面の角を撫で、指の紙粉を払う。ペン先で図番の角を軽くトン、トンと叩く。—

ケニ整理する

  1. 縦筋再現済み印象は一部改善だが、段差は立っていない
  2. クリアランス+10%は悪化破断比↓/バリ↑/Rz↑/余肉侵入↑)。
  3. ASSY芯ズレ0.02局部当たり疑い。図面なしでは面だけいじっても根因は外す。     ここまでが一次データ。」

トクホン面が良ければ音も良くなる筈です。DLC摩擦係数を落とし、サラサラに寄せたい。余肉はゼロノギスでも分かる範囲で。」

ケニノギス0.001測れない測定限界言葉で超えるな。
DLCで行くなら、条件票を君が切れ。

  • 油種粘度ろ過精度
  • 鉄粉閾値(ppm)と洗浄ワイヤ
  • ピックアップ閾(ショット数)
  • 摩耗曲線μRa/Rz経時
    それが出るなら検討する。出さないならAlCrN継続だ。」

品証部長(机上に紙を並べる)
評価票追記する。

  • Ra:0.08目標(評価λc=0.8 mm
  • Rz:0.6以下目標
  • 余肉侵入0.005 mm以下で要原因特定
  • 摩擦トルク現行比−5%で合格
  • 騒音(dB-A)現行−1 dB参考
    ASSY図が出ない場合、摺動面だけでの合否議論は凍結。」

技術部長段差神話は破綻。クリアランスの振りをいじるのは副作用が高い
R鏡面+面押し面を作りASSY側の芯同時に見る工程は二本立てにする。」

トクホン(間を置き、少し低い声
「……ASSY図社内規定すぐには出せません。ただ、私の考慮の範囲では、芯ズレの影響は軽微だと見ています。面の改善最も効くと判断します。」

ケニ考慮の定義数値で言え。軽微何ミリか、角度はいくつか。
図面が出ないなら、現物合わせ座標測定を切る。こちらでやる
その間、AlCrN+ラップRa0.08繰り返し出す君の必須の鏡面この条件満たしていく。」

トクホン理解しました。ただしサラサラなっていないという利用部門の評価変わっていません。
使えるだけでは困ります。気持ちよく使えるが求められているんです。」

スチール猫(小声で)
音の快楽個人差にゃ……擬音EQ現場非搭載にゃ……。」

トワ主観仕様にしない。数値の客観だけ仕様にする。
気持ちよさ工学じゃなく広告の領域だ。」

製造部長(時計を見る)
30分残り5。決めるぞ。

  • R鏡面+面押し続行Ra0.08狙い)。
  • ASSY芯現物測定切り替え座標+カメラ)。
  • クリアランスいじり凍結段差神話戻らない
  • DLC条件票が出たら別枠評価今ラインには入れない。」

品証部長評価票回付する。擬音備考記録はするが、判定根拠使わない終わり。」

— 風が抜け、遠くでシューッとエアの音。ケニは「了解」とだけ言い、図面をファイルに戻す。
空気はまだ重い。だが、会話の刃先は少しだけ鈍らずに保たれた。—

第三幕:鏡面100%、金型そのままで

— 休憩室の隅、紙コップのコーヒーが冷える前。—

営業部長「知恵袋エンジニアリング、再発。金かけずに時間前倒しで奇跡をって、ギャグかよ。」

ケニ「二択は出した。①現実で行く。R鏡面パンチ+面押し
ただし余肉の定義は数値にする。0.005NGと言うなら根拠を出せ。」

トワ「常識と言われたら一次データを求める。これが会話の防錆。」

R付け鏡面パンチ、実装。試験片は光を跳ね返す。

ケニ「一次結果。Ra=0.07〜0.09、均一。外周に局所的な余肉0.004〜0.006。音は−1 dB。」

(Teamsに共有した瞬間、トクホンから連打)

トクホン「数値は分かりました。ただ、余肉はゼロ以外はゼロではないので不合格です。旧モデルは完全にサラサラでした。音が違いますURLを送ります。」

トクホン金型は触らないでください費用は出せません調整の範囲でゼロにしてください。納期は前倒しでお願いします。こういうのは常識ですよね?」

トクホン手磨き工程に入れれば一発で終わる話です。毎回軽く当てるだけでいい。工数は増やさずにお願いします。自動化は高いので不可です。」

トクホン「あるいはDLCにしてください。コート費用はこちらでは負担できませんが、効果があるはずです。もし歩留まりが悪化したら御社で対処してください。」

トクホン「それとクリアランスは+10%で再検討を……いえ、+20%の方がいいかもしれません。いや−15%の方が鏡面寄りになるという海外フォーラムもあります。URL貼ります。」

トクホンRaは0.05以下でお願いします。測定はノギスで確認できますよね? わかる範囲ゼロかどうか見たいんです。」

トクホン写真で見ると鏡面の黒さ旧と違うんです。スマホの自動補正かもしれませんが、見た目が違う=違うそこも合わせてください。」

トクホンASSY図は出せません。ただ、図面通りにしてください。図面は出せませんが、図面通りでお願いします。」

トクホン上司が見える化を求めています。A4で10枚のレポートを今日中に。ただし結論は先に、でもトライ結果が先で、ラインは止めないでください。」

トクホン音の評価私のヘッドホンで聞くと違って聞こえます。その条件でもサラサラにしてください。」

トクホン海外工場ではこの程度はゼロと見なしています。日本側でもゼロで扱ってください。」

トクホン工場の湿度高いゴロになります。湿度は下げてください。ただし空調費は負担できません。」

トクホン油のにおい違う気がします。旧の匂い合わせてください。匂いが違う=摩擦が違う現場は感じています。」

トクホン動画もください。30fpsだと細かい音が見えないので、240fps4K手ブレ補正OFFでも容量は小さくURLで送ってください。」

トクホンゼロの定義ゼロです。閾値設ける甘えが出ます。ゼロ以外はゼロではないので、ゼロでお願いします。」

トクホンベント穴追加見た目が変わるので不可です。でも空気噛みはゼロにしてください。」

トクホン押し面の圧下げてください。ただし段取り時間は増やさずに。今日の出荷に間に合わせてください。」

トクホン根拠を出せとおっしゃいますが、URLが根拠です。世界標準ですから。皆そうしています。」

トクホンもしゼロが難しいなら旧モデルの音をサンプルで送ります。その音に合わせる形で調整してもらえますか? 数値より音が大事です。」

トクホン数字の一致必要条件ですが、十分条件感覚です。ユーザーの気持ちよさ優先してください。」

トクホン費用ゼロ/改造なし/工数増なし/納期前倒しゼロで合格この4点でお願いします。常識の範囲です。」

ケニ(口角だけ動く)「要求は受け取った。で、現場の空気はURLで吸えるのか?
次の一手はうちの手順で出す。答え合わせは数値だ。擬音は採点対象外。」

トワ(冷ややかに)「常識は根拠のコスプレ。脱がせば空論だ。
主観の海に工程を沈めるな浮き輪は一次データだけ。」

スチール猫(ひげを撫でて)「ゼロ以外はゼロじゃないって、会議以外は残業じゃないにゃ?
費用ゼロ/改造なし/前倒し……それ、魔法陣にゃ。詠唱だけ長いやつ。」

営業部長(スマホを伏せて)「図面は出せないが図面通りは新手の早口言葉か?
出荷は物言わぬ審判だ。メールは点数に入らない。」

— コーヒーの湯気が消える。面は光り言葉は曇る
ゼロというだけが、今日もこちらを指さして笑っている。—

第四幕:完璧を否定する男

トクホン(評価メール)「鏡面は良い。でも余肉0.005完全NG正解はゼロ0.0001mmもダメ。ノギスで確認します。御社の精度、足りてません。」

ケニノギスで1e-4は測れん物理の読めない読解力を測り直せ。
それとASSY芯0.02局部当たり真因図面は?

トクホンASSYは考慮済みです。摺動面が悪いだけ。摺動面をゼロにしてください。」

スチール猫未来ノギス量子の気配まで読めるにゃ。彼の器だけ余肉ゼロにゃ。」

トワ測定限界・予算・時間・物理一括否認
結論:『考慮済み=無視済み』—辞書登録、完了。」

第五幕:手磨き鏡面の奇跡

— 夜。リューター音。指の腹に熱。布に光が移る。—

ケニ(独白)「意地じゃない。工程の矜持だ。——三個、魂を入れる。」

(数日後)

トクホン「おお〜ナイス・ピカピカ最初からコレでよかったじゃないですかぁ。
じゃ、全ライン手磨き常設ね。毎朝シャッシャっと。工数は増やさず品質は倍で、納期は前倒し神対応お願いします〜。」

ケニ量産に手磨き常設変動製造機人依存=設計の敗北
うちはバラつきを捨てる現場だ。標準化に寄せる。」

トクホンベトナム職人ハートで常勝ですヨ。日本ガンバね。
必要なら私が手磨き道場ひらきます。費用は御社もちでオネシャス。」

ケニここはうちの現場郷愁じゃ工程は回らない。」

(沈黙。切断音。作業灯だけが白い。)

— さらに数日後。—

トクホン「えーっと、やっぱ手磨きはそれなりでした。
金型改修で100%鏡面お願いします。費用は御社—いや、今回は私どもで前向き検討でも納期は前倒しで。」

営業部長それなりで金型動かすな時間土下座してから口を開け。」

第六幕:本格シェービング決戦

順送にシェービング実装
第一トリム:クリアランス0.05(5%)/第二シェービング:クリアランス0.02→0.01未満
ヒール付パンチ+AlCrN+ラッピング/局部塗布+ベンチュリ吸引(限定)

トワ技術的勝利。ただし既存ストリッパ由来の傾きリスクは残る。彼の負の遺産だ。」

試作⇒成功。音、柔らぐ。指先で分かる軽さ。)

トクホン(電話)「おお、シャラ…気のせい? ワタシ体感だとあんま変わらないカモ。ネットではシェービング古いって書いてたしネ。
でも
使えるならOK。評価は合格にしてあげるヨ。」

ケニ誰が誰を合格にする? 一次データ改善を示してる。感覚計測器じゃない。」

スチール猫使えるけど気に入らないは、駄々の品番違いにゃ。返品不可にゃ。」

トワ自己正当化燃料。論点を入れ替える踊りはまだ続く。輪は狭めない仕様を狭めろだ。」

トクホン「じゃ、次はDLC+微振動チョイ足しでイキます? 費用ゼロで前倒し不良は御社で吸収音はサラサラでヨロ〜。」

ケニ条件外の足し算事故の近道だ。やらない
今の工程量産条件落とし込む判定は数値感想は備考に回す。」

品証部長(短く)「票を更新する。Ra・Rz・摩擦・騒音——合格域内次工程へ。」

— テーブルの上で報告書が鳴る。工程は前へ言葉は後ろで転ぶ

第七幕:量産地獄と帳票の穴

— 量産中、異音。通路を走る足音。—

現場オペ「ケニさん! でてます!」

ケニ(部材を光にかざす)「面荒れRz跳ね刃先カス噛み
——帳票は?」

現場オペせん断面量70%以上OKって。トクホンさんが『量だけ見ればよい面観察は効率が悪い』と。」

ケニ(短く痛い沈黙)「その一言ライン停止だ。
Ra/Rz+面画像必須測定点/頻度工程別に定義し直す。」

品証部長今ここで改訂する。面を見ずに流すのは禁止。」

技術部長清掃周期ショット数で固定。吸引角度・位置標準化。」

製造部長止め15分。戻せ。段取り切るぞ。」

ヒール鏡面+薄肉化/吸引最適化異音消失

スチール猫浅い指示になるにゃ。馬鹿さ加減サプライチェーンを壊すにゃ。」

第八幕:トクホンの最終メール

トクホン(メール)
件名:件の摺動部品について(最終見解)

いつも迅速なご対応ありがとうございます。
取り急ぎ、現行ロットは問題なく使用できています
なお、当初から手磨きで進めていれば、総コストは相当圧縮できたと考えています(当方試算)。
今後は、より柔軟な発想情報収集(検索)能力の強化をご検討ください。
参考:一般的な最適解は以下URLにまとまっています(再送)。
・URL1/URL2/URL3
以上、貴社の改善姿勢には敬意を表しますが、標準知見のキャッチアップも併せてお願いします。

営業部長
A4×7枚の往復が、最後は人のせい一行か。
敬意の皮を被った指導文、ご丁寧に。」

ケニ
できて当然、が一番削る。
現場の時間URLの節約対象じゃない。
最初から手磨きで行けと言うなら、量産の定義を書け。書けないなら口を閉じろ。」

トクホン(追伸・メール)

追記:面観察は必須ではないというのがグローバルの潮流です(当社調査)。
動画評価で十分だと考えています。
なお、DLC+微振動の件は予算未承認につき、御社側での試作負担をご提案します。
成果が出れば、次期からの単価調整で吸収できる可能性があります。
迅速なご検討をお願いします。

スチール猫
潮流って便利にゃ。溺れたら現場のせいにできるにゃ。」

トワ
当社調査”=URLの寄せ集め因果ではなく権威で押す作法だ。
理不尽は人にぶつけず工程にぶつけて整える。それがこちらの矜持。
だが今回は、歩留まり低下の最大要因要求側の運用だったことも残す。
次に必要なのはリンクではない。是正計画と境界条件の明文化だ。」

ケニ
手順で返す一次データで決める。
主観レビュー備考に回す。
以上、受理はするが採用はしない。」

第九幕:AIの最適解とライン崩壊 (ぎゃふんの瞬間)

— 数ヶ月後。トクホン、AI鎧を装着して再登場。—

トクホン(会議)生成AIで検討した結果が出ました(URL共有)。フッ素系の極薄コートパンチの高周波微振動同時採用するのが最適だと判断されています。成功率は非常に高いと示されています。
人間の経験則はバイアスになり得ます。費用はかかっても最適解には従うべきです。」

ケニ境界潤滑のSECC凝着粉フッ素は剥離大噛み付きが出る。微振動暴れになる。
現場の一次データを見ろ。AI食わせた餌しか吐かない。」

トワリンクの偏食が最適に見える錯覚を作る。
境界条件を
一次データで担保しないAI解は、ただのポエムだ。」

(上層部承認→強行トライ

現場オペ「ケニさん! コート材が溶着→剥離→クリアランスに詰まりライン全停止!

技術部長全損。原因は言うまでもない。」

トクホン(蒼白)「……AIの提案が外れることがあるんですね。ネット上では最良とされていましたが……。」

ケニ(冷やさず、優しくもない)「AIは嘘をつかない食わせた嘘綺麗に整えて返すだけだ。」

(のちにトクホンは閑職異動。現場への口出し禁止。)

あとがき:庵の休憩室にて

— 湯気。工具の金属匂い。誰も急がない時間。—

スチール猫「ボス、トクホンさんを学習させたら、事故再現AIができるにゃ。成功率99.99%で壊すやつ。」

トワ権威+浅知識×URL現場破壊の方程式
理不尽人にぶつけず工程に吸音。今日もそれで凌いだ。」

ケニ論破娯楽一次データ仕事
次また来たら、受信拒否じゃなく受理拒否だ。
要件に筋が通るまで、入場券は出さない。」

スチール猫毛アレッボハ。雨が降っても、滑らないのは俺たちの心にゃ。」

— 完 —